カリフォルニアワインの未来が見える場所
「パソ・ロブレス」
太平洋に面したカリフォルニア州セントラルコーストの
変化に富んだ気候と、有史以前からの豊かな土壌に恵まれた
パソ・ロブレスの畑では40種類を超えるブドウを栽培し、
卓越したブレンド技術を駆使して新たなワインと出会うことの
楽しみと喜びを与えてくれます。
Distinct.Different PASO ROBLES
1983年にアメリカのブドウ栽培エリア(AVA)に認定されたパソ・ロブレスAVAは、サンフランシスコと
ロサンゼルスのちょうど中間地点にあり、どちらとも300kmほど離れた場所に位置し、当初は17ワイナリー、
栽培面積は5,000エーカー(約2,023ha)でした。
現在はカリフォルニアで最大(単独カウンティとして)で最も多様なワイン地域で、30の異なる系統の土壌と、
合計666,000エーカー(2006年、270,000ha)の敷地面積があり、多様な微気候を備え、太平洋からの
影響によりカリフォルニアの中でも昼夜の寒暖差(ブドウの生育期間中)が最も大きい地域です。
また、パソ・ロブレスはカリフォルニアで最も長くブドウの生育期間を享受できる場所です。ゆっくりと
成熟するブドウはより複雑味を備え完熟を迎えます。また、夜間の強い冷え込みは酸の生物学的変化を
もたらし、糖度と酸度のバランスを両立させ、他のカリフォルニアAVAにはあまり見られない石灰質土壌の帯が
何列も走っており、カルシウム、ミネラルが豊富な土壌です。
ブドウ栽培面積は32,000エーカー(約12,800ha)を誇り、200を超えるワイナリーがあります。
カリフォルニアで最も急成長しているブドウ栽培のエリアで、中規模から小さなブティックワイナリーが
中心になり全国に広まっています。
品質の特色は、カベルネ・ソーヴィニヨン及びボルドー系のブドウ品種で地域内の栽培面積の55%以上を占め、
カリフォルニアのローヌ系品種、特にシラーにおいて重要な地域に成長しています。また、ヴィオニエ、
ルーサンヌは海岸沿いの地域では最大の栽培面積を擁します。またジンファンデルは、1880年代の終盤に
この地に最初に栽培された地域の遺産ブドウ品種とも言える存在です。
そしてもう一つの特色とも言えるパソ・ロブレスブレンドは、伝統にとらわれない革新的なブレンドです。
ボルドー、ローヌ、ジンファンデル及びスペイン系の品種を用いたブレンドが主流になっています。